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胃癌治療は、進行度(病期)により治療方法を決めています。
胃癌の予後は、体内での免疫力、特に活性化リンパ球が癌を破壊するために分泌するグラニュライシンの量で予後に違いがあります。 このグラニュライシンは簡単な血液検査でわかりますので、治療をはじめる前に検査をすることをお薦めします。

癌患者さんの腫瘍免疫力を判定するグラニュライシンとは、リンパ球とNK細胞が活性化すると細胞内に顆粒ができることが知られていた。この顆粒の正体が1990年代にパーフォリンファミリーのグラニュライシン(溶かす顆粒の意味)として発見され、その機能が近年明らかになっている。
胃癌の患者さんでは、進行度により、血清のグラニュライシン値は変化します。 早期胃癌では、癌細胞の数が少なく、リンパ球は癌に対する腫瘍免疫が少ししか働いていない。ステージII期になると癌の大きさは、1.5cmから2.0cmになり、癌に対する免疫は一番高くなります。ステージIII期には、癌に対する免疫が1,2年続いているため、免疫が弱ってくるため、癌の進行が早くなります。 ステージIV期では、癌に対する免疫は非常に低い状態になり、癌の進行がさらに加速します。
癌に対する腫瘍免疫は高い方がよい。 ステージII期とIII期の術前の血清グラニュライシン値は、3.5ng/mlで5年生存率は、グラニュライシンが高い群は、約90%、低い群は、約60%と癌と診断されたときの癌に対する腫瘍免疫の強さが癌患者の予後因子として重要である。 もし、胃癌と診断され、あなたの腫瘍免疫が低かったとしても、免疫療法で癌に対する腫瘍免疫を高くすることができれば、あなたの予後をかいぜんすることができます。
ステージ4期は癌が進行した状態です。 肝転移、腹膜播種、遠隔リンパ節転移などをおこした状態です。 癌に対する免疫は、長期間の癌との戦いにリンパ球を含む免疫細胞たちは戦いに疲れた状態です。この状態では、活性化リンパ球治療でリンパ球を大量に癌患者さんに移入し、再度、癌細胞との戦いを開始する必要があります。
胃癌の再発患者さんは、ステージ4期の患者さんよりも、さらに長い癌細胞との戦いに疲れ、リンパ球を含む免疫細胞は、活性を失っています。 活性化リンパ球治療により、癌細胞との戦いを再開させる必要があります。
活性化リンパ球治療は、すべての胃癌患者さんに必要な治療ではありません。ステージI期の早期胃癌では、癌に対する免疫は不十分なため、活性化リンパ球治療で腫瘍免疫を高くすることで再発予防の適応となる患者さんは約47%です。ステージ2期、3期では、2/3以上の人は、十分な癌に対する免疫を持っていますので、活性化リンパ球治療の適応はありません。 しかし、ステージ4期では、80%以上、再発患者さんでは、ほとんどすべての患者さんで活性化リンパ球治療の適応があります。
活性化リンパ球治療では、抗癌剤治療併用なしでは、十分に血清のグラニュライシン値は増加します。しかし、抗癌剤治療との併用では、現状維持か、少し上昇する程度です。 抗癌剤治療を併用する場合は、リンパ球治療にて血清グラニュライシン値を4.0ng/ml以上に上げてから、リンパ球治療を行う必要があります。

活性化リンパ球治療は、再発予防の場合、血清のグラニュライシン値を指標に投与間隔を決めています。 40歳以上の健康な人の血清グラニュライシン値の平均は、4.0ng/ml以上です。
再発予防治療の目標値は、血清グラニュライシン値4.0ng/ml以上としています。
活性化リンパ球治療は、再発予防の場合、血清のグラニュライシン値を指標に投与間隔を決めています。 40歳以上の健康な人の血清グラニュライシン値の平均は、4.0ng/ml以上です。
再発予防治療の目標値は、血清グラニュライシン値4.0ng/ml以上としています。
胃癌ステージ2期では、再発予防のため、経口の抗癌剤TS-1が推奨されています。投与期間は、諸説ありますが、今のところ、1年間としています。 活性化リンパ球治療の適応は、血清グラニュライシン値によって決めています。
胃癌ステージ3期では、ステージ2期よりも再発する可能性が高いので1年間長く、リンパ球治療を行います。2年目の活性化リンパ球治療は、1ヶ月に1回、または、検査だけのことも多く、経過をみながら判断していきます。
胃癌ステージ4期は、ぎりぎりで少量の腹膜播種がある場合と肝・卵巣に転移がある場合など範囲が大きく異なるため、手術適応や、治療の主体となる部位により、抗癌剤の組み合わせがことなります。今後、新規抗癌剤の採用による大きく変化していくと考えています。